startup

起業・経営

マイクロ法人を作ったときに感じたメリットと気をつけたい注意点

個人事業主として事業をやっていると、マイクロ法人の設立を考えることが多々出てくることがあります。法人を設立するにあたって考えるべき点や、設立した後に注意すべき点などもあります。今回は、マイクロ法人を設立する際に考えるべきポイントを紹介していきます。

マイクロ法人を立てるメリット

marit demerit

まず考えたいポイントとして、マイクロ法人を設立するメリットとデメリットどちらが大きのかを考える必要があると思います。法人設立をする理由は、さまざまですが思いつくメリット・デメリットにどのようなものがあるか紹介します。

税金が抑えられる

cost

会社を利用するメリットとして良く挙げられものとして、節税や社会的信用の獲得によって事業をより効率的に行うことが可能といったことがあります。法人では、個人と異なる方法で節税につながる制度がいくつかあります。

免税期間がある

1つ目の利点としては、会社設立後2年間の消費税の免税期間があるということです。この免税期間は、免税事業者に該当すると消費税を受け取っていても納税が免除されるという特例が適用されます。この免税期間について、2023年10月からインボイス制度が施行されるので注意が必要です。インボイス制度は、軽減税率など複数の税率が存在するとき「適格請求書保存方式」を利用して取引を行う制度のことです。

税率が異なる

2つ目の利点としては、個人の所得税と会社の法人税の上限の違いです。個人の所得にかかる税金は、累進課税で最大で45%までかかってきます。一方で普通法人であれば、23%程度と売上や利益にかかる税額に差が大きくなることがあります。最大細かく言うと法人格の種類にもよって異なってきますが、一般的には普通法人に該当する人が多いかと思います。

法人で活用できる節税ポイント

法人では、効果的に利用することで節税につながるものがあります。例として以下のようなものが挙げられます。これらを上手に活用することで、利益を会社に残すことにつながります。

  • 倒産共済
  • 社宅、出張費の利用
  • 役員報酬・賞与の利用

信用を得やすい

仕事の依頼を受ける際に、個人で受けることが難しいようなケースがあったりします。その際に、法人を使うと依頼を受けやすくなることがあります。窓口として法人を持っていることで、仕事の選択肢を増やすことができるようになります。

法人を立てるデメリット

must care

法人を設立するとなるといくつか不便な点も出てきます。例としては以下のようなものが挙げられます。

  • 登記手続きや株主総会が面倒
  • 会計の方法が個人事業主の時と異なる
  • 稼いだお金を個人利用することができない
  • 社会保険の手続きが面倒
  • 銀行の法人開設の手間

これらは、適切に対処することで負担を軽減することができます。また、1度きりのものも多いので最初だけ乗り越えてしまえば問題ありません。

法人の設立に手間がかかる

cloud accouting

会社を設立するための資本金は1円から設定できますが、設立には登記費用だったり印鑑の購入や書類作成などに多少なりお金がかかります。

  • 約款の作成、株主総会の開催
  • 印鑑の作成
  • 公証役場、税務署、年金事務所など何箇所かに書類を提出する必要がある
  • 登記完了までに1週間ほどかかる
  • 会計をつけ始める必要がある
  • 会計処理が取引中心になる

これらは、会社設立やクラウド会計のサービスを使うことで負担を軽減することができます。

会社設立サービスを利用する

会社設立する際には、さまざまな資料を作成したり会社の登記を行う必要が出てきます。会社を初めて設立する人にとっては、約款や登記資料を作ることも一苦労です。こういった時は、会社設立freeeのような会社設立をサポートしてくれるサービスを使うと非常に助かります。作成する書類や行く必要のある役所などのピックアップしてくれるなど、会社設立に必要なことをまとめてサポートしてくれます。

私は会社設立freeeというサービスを使ったことで、ほとんど分からないところから簡単に会社を設立することができました。

会計ソフトを利用する

会社を設立したあとは、クラウドの会計ソフトを使うのがおすすめです。個人事業主の時はマネーフォワードのMFクラウドを利用していましたが、法人を設立したあとは法人向けfreee会計を使うようにしています。個人事業主の時に、MFクラウドではサポートしていない申告書類をサポートしていたのと使ってみたいと思っていたことから使うようにしてみました。今のところ使い勝手が良いと感じているので良かったと思っています。

銀行の法人口座を開設ポイント

法人を設立すると銀行で法人口座を作ることになります。銀行の種類は大きくネット銀行と店舗を持つ一般の銀行に分けられます。ネット銀行は住友SBIネット銀行やGMOあおぞら銀行のような店舗を持たずにオンライン提供する銀行で、店舗を持つ銀行はメガバンクや地方・信用銀行といった店舗のことです。

個人的な意見としては、ネット銀行と一般の銀行を1つずつ作っておくのがおすすめです。ネット銀行はオンラインに特化しているため、オンライン振込や明細の確認がしやすく手数料も安く使えることが多いです。一方で、ネット銀行では社会保険料の口座引き落としができないことが多いので、メガバンクや地方銀行を契約しておくと口座引き落としができ便利です。

法人を立てる目的を考えよう

マイクロ法人を設立する時は、メリットや気をつけるポイントについて考えて自身の目的をしっかりと認識することが大切です。法人を設立してみたけど、うまく活用できず手間だけ増えてしまうと本末転倒になることもあります。ぜひ参考にしてみてください。

色んなデバイスサイズに対応できるマテリアルデザインとは?Prev

Dartの基本的な書き方やFlutterで活用する方法を紹介Nextdart

Related post

  1. grows-up

    起業・経営

    アプリの開発手順と収益化手法

    新規事業や個人開発をするとなった時、モバイルやウェブアプリを開発するこ…

  2. 起業・経営

    すぐできる生産性を劇的に上げる6つの方法

    この記事を見てくれている人たちは、生産性を上げたいと思っているのではな…

  3. skill-up

    起業・経営

    新規事業や転職キャリアを考えている人は読んでおきたい「新規事業の実践論」

    会社で初めて新規事業を担当することになった、会社から独立して起業をする…

  4. 起業・経営

    プロジェクトを延期させない4つの方法

    マネジメントをしていると、プロジェクトが長引いてしまってなかなか終了し…

PAGE TOP