「将来のために英語の資格が欲しい」けれど、どれを取ったらいいのかわからない。皆さんも思ったことがあるのではないしょうか?
英語の資格にも様々なものがありますが、最終的に目指すことによって取るべき資格は違ってきます。今回は、資格が持っている特徴と目的ごとにどの資格を取るべきなのかを紹介します。
取る資格が変わる理由
英語の試験には、主催する組織・評価する項目・何のために資格があるのかなど、資格によって異なる特徴があります。
大学の入試や企業の採用などでも、その特徴によって必要な資格や評価方法が違っています。ニーズにあった特徴を持つ資格を知ることで、目標や勉強の方法なども変わってきますので、各資格の特徴を紹介します。
資格の種類
国内・国際スタンダード
実用英語技能試験(英検)
- 資格の有効期限
- 半永久的
- 主催機関
- 公益財団法人 日本英語検定協会
- 利用範囲
- 主に日本国内の入試・採用。一部海外の大学でも評価基準に利用されている。
- 評価
- 上級の試験になるとWritingやSpeakingも評価されるので、基礎的な利用能力・知識があることを示せる。日本人が受けることを前提としていることを頭に入れておきたい。
- 備考
- 評価されるには2年以内の取得がいいという意見が多い。
TOEIC
- 資格の有効期限
- 半永久的
- 主催機関
- 利用範囲
- 主に日本国内の入試・採用。一部海外の大学でも評価基準に利用されている。
- 評価
- 国際コミュニケーションがどれくらいできるかどうかを評価するための試験。コミュニケーションを取る上で必要な英語力が試される。
- 備考
- 公式認定証の再発行は2年以内なら可能。それを過ぎると再発行できないので受験が必要。2年以内の取得が評価対象となることが多いと考えられる。
国際受験・移住向け - 高い英語力が問われる
TOEFL (大学)
- 資格の有効期限
- 受験から2年間
- 主催機関
- 利用範囲
- 国際的な入試・採用に利用。世界90カ国以上で実施されている。
- 評価
- 海外からアメリカへの留学生が授業についていけるか見るために設定された試験。授業についていけることを評価するため、リスニング・リーディングだけではなく、スピーキングとライティングにも力を入れている。
- 備考
- 公式認定証の再発行は2年以内なら可能。それを過ぎると再発行できないので受験が必要。2年以内の取得が評価対象となることが多いと考えられる。
IELTS (大学・移住)
- 資格の有効期限
- 半永久的
- 主催機関
- ケンブリッジ大学試験機構
- 国内ではブリティッシュカウンシルが運営
- 利用範囲
- イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドのほとんどの高等教育機関への留学に使われている。世界140ヵ国の1,000以上の会場で受験可能。アメリカの入学試験でも使われるようになっている。
- 評価
- アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類がある。アカデミック・モジュールは、英語力が海外の大学・大学院へ入学可能なレベルかどうかを評価する。ジェネラル・トレーニング・モジュールは、学業以外の目的で研修が可能なレベルかどうかが求められる。移住などでは後者が使用される。
- 備考
- 受験にはパスポートが必要。
PTE Academic (大学・MBA)
- 資格の有効期限
- 受験から2年間
- 主催機関
- 利用範囲
- 世界中の大学・大学院・ビジネススクール・イギリスの査証などに利用されている。
- 評価
- Reading, Speaking, Listening, Writingの4項目から評価され、ボキャブラリーやグラマー・スペリングなど様々な項目が評価される。大学やMBAなどで利用されることから、難易度の高い試験となっている。
- 備考
- GMACからも推奨を受けるほど評価のある試験。
ネイティブ向け
GMAT (MBA)
- 資格の有効期限
- 受験から5年間
- 主催機関
- 利用範囲
- 大学院などでビジネスを学ぶために必要な分析・言語・数学といった能力を測るために使われており、年間5回まで受験できる。ビジネススクールやMBAプログラムへの入学等に使われている。
- 評価
- 試験の内容は大学院レベルとなっており、ビジネススクールやMBAプログラムへ入学するに必要な能力があるか評価される。分析的論述、言語能力、数学的能力といったテスト項目がある。
- 備考
- 非英語圏出身の場合、TOEFLとGMATのどちらも提出が求められることが多くある。
GRE (大学院)
- 資格の有効期限
- 受験から5年間
- 主催機関
- 利用範囲
- アメリカやカナダの大学院へ進学するのに必要とされる。論文・英語・数学などの能力を見る。サブテストとして生物学・科学・数学・英語文学・物理学・心理学などの分野があり、大学院が要求する科目を受けて提出する。
- 評価
- テスト項目はGeneralとSubjectの2つあり、Generalは共通・Subjectは大学が指定した項目を受けて能力を評価する。大学院レベルの英語力が求められる。
- 備考
- 1年間に3回ほど行われる。
有名企業・大学が評価する資格
上記の表を見てもらうと分かると思いますが世界中では、日本国内でよく見かける英検・TOEICだけではなくTOEFLやIELTSを初め多くの資格が使われています。特に大学・大学院の受験では、より高難易度なGMAT・GREなどが使われるようです。
目的ごとのおすすめ資格
海外に旅行に行く〜などの目的であれば、英検やTOEICで十分だと感じます。もし、将来的に海外の大学や大学院の受験を考えていたり、採用を検討しているのであればTOEFLやIELTSなどの試験を目指して勉強するのがおすすめです。
まとめ
このように、将来何になるのか・どのレベルの英語力が欲しいのかなどの目的によって取るべき資格が変わってきます。
将来的に求める英語力によって、目指す資格や勉強の方法を決める参考にしてみてください。
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